ただの相談役 気まぐれブログ
こんにちは
「発泡ウレタン注入断熱だけにはこだわる
自由設計の家造り」
倉敷の工務店ユーリン・ホームの
ガマはガマでもワガママのガマです。
昨日、自分たちが探した土地の
資料を持参されたKさん。
ご主人が私と同郷の京都出身ということで
緊張感がなく話ができました。
「Kさん もう家のことを考えなさんな。
それ以上家のことを勉強したら
Kさんの性格からしたら迷いすぎて
20年くらい家が建てられませんよ」
などとズバリ言えるのも
ご主人の人柄に
可愛げを感じるためでしょう。
そのKさんはあるハウスメーカーと
契約直前までいっていたのですが
断熱のことでストップしたのだといいます。
何かのことで
発泡ウレタン注入断熱のことを知り
そのハウスメーカーに施工を依頼すると
「出来ない」という返事で
話が進まなくなったらしいのです。
そのメーカーも木造住宅を造っていますので
施工できないはずはないのですが
「出来ない」と言ったのは
発泡ウレタン注入断熱の家を
一軒造ることにより
今まで販売してきた全ての家を
否定することとなるからだろうと
私は推測しています。
そのメーカーの営業社員は言ったといいます。
「断熱性能の地域区分は
岡山県はⅠからⅥの中のⅣですから
そこまでの断熱は必要ありませんよ」
グラスウールやロックウールの断熱の家を
販売してきた多くのメーカーの
今まで売ってきた家を
否定できないことからくる
いつもの返答です。
私が家の充填断熱に
グラスウールやロックウールを
使いたくないのは
断熱性能のためではないのです。
壁内結露のためなのです。
最近のエアコンの性能は
非常に良くなってきています。
そのために
夏は室内の冷気と
外気の暖気が壁内でぶつかり
冬は室内の暖房と
外気の冷気が壁内でぶつかる。
そこで壁内に結露が生じるのです。
この壁内結露を防ぐためには
グラスウールやロックウールを
厚いものにすれば良い
というわけではありません。
また、ウールを包む袋に
針の先ほどの穴も開いていても
袋の中に湿気が侵入して
袋内に水が溜まっていて
壁内がいつも湿った状態になります。
湿気をおびて
一定温度に保たれると
壁の中がどのようになるかは
今から30年ほど前の
北海道での「住宅なみだ茸事件」が
良い教訓かと思います。
発泡ウレタン注入断熱にこだわる
第一要因が壁内結露防止だとすれば
第二要因は暑さ対策です。
岡山県の断熱性能の地域区分はⅣです。
寒さ対策の断熱としては
発泡ウレタン注入断熱までは
必要ないかもしれません。
しかし
夏の気候が亜熱帯化していきそうな今後に
暑さ対策としての断熱は必要でしょう。
エアコンを冷房にしなくても
除湿にしておくだけでも
「充分に夏を乗り切れる」
と言って頂いた
お客さんもいらっしゃいます。
冷暖房に余分な電気を消費することは
「ない」と考えています。
Kさん
昼から土地を
見に行ってきますよ。
真綿色した
シクラメンほど
清(すが)しいものはない。