ただの相談役 気まぐれブログ
35年のローンを組んでも、建てて良かったユーリンの家。
ユーリン・ホームのガマはガマでもワガママのガマです。
「職人衆昔ばなし」という本には
【帯裏】の職人たちだけではなく
あと12人の名工も書いてありました。
目次から追加しておきます。
●仙太郎大工自慢ばなし
●地蔵の富さん聞き書抄
●九十に四年の指物師
●思楽老コテばなし
●茂作老瓦談義
●石勝老人回顧談
●ぬし屋名人・信太郎
●家具木工の二郎さん
●飾り職最後の人
●多聞堂四代
●重さん理事長チン談義
●首がついてた辰次郎
この本を手に取り
パラパラと頁をめくり
「茂作老瓦談義」を開いた時
越智瓦工事店の越智さんが
来社されました。
過去の名工が現在の名工を
ユーリン・ホームに手招きされたのかな?
越智さんが帰られた後
本を読んでみました。
『「瓦万年、手入れ年々」ってぐらいのもんでさァ。
年々手入れをしせえすりゃ亀じゃあねえが
万年でも寿命があろうってのが瓦でさァ。
ウソじゃありませんぜ、奈良の東大寺なんてのを見てごらんなせえ。
千二百年前に葺いた瓦が落ち腐りもせず、いまだにチャーンと
乗っかってるじゃァありませんか。
「屋根屋さん」なんて気安く呼びますがね、昔ァ「瓦師」って言ったもんです。
(略) 時代が下って「瓦職」と呼ばれるようになりましたが、(略)
瓦を扱う技術を持った職人ってわけです。(略)
そいつが今じゃァ「チョイト屋根屋さん」ってことになっちまったんだから
情けねえやァ』 と
読み始めたのっけから面白い。
『エ? 屋根の心得を聞かせろってんですか?
さァ、「風で飛ばず、雨で漏らず」ってのが屋根の命でしょう。』
『「手を抜くな、手を抜けば雨が漏るぞ風で飛ぶぞ」――ってのが私の処世訓ってやつです。』
プライドを持って仕事をしている職人ほど美しい者はないですね。