ただの相談役 気まぐれブログ
ユーリンの建てる家は発泡ウレタン注入断熱を取り入れ
長期優良住宅を当り前の標準仕様にしているのである。
昨日手元に来た「神話の力」という本は
文庫サイズにしてはページ数が多く
まだ110ページで1/4ほどしか読めていません。
内容的には 今の地球には
一人一人の夢ではなく
『世界共通の夢(神話)の構築が必要』
そのために 各地各民族の神話を
手繰っていくお話のようです。
その中で 私が「神話の力」を
手に取った時の直観的な感想と
同じような部分がありました。
キャンベル (略)例えば、十戒では「殺してはならない」と言っているのに、
すぐあとの章ではカナンの地に攻め入って彼らを皆殺しにせよと言っています(略)。
それが限界領域というものです。参加と愛の神話は内集団(イン・グループ)だけに関わるもので、
外集団(アウト・グループ)はまるで無関係。それが「異邦人(gentile)」という意味です。
異邦人は同じ人間仲間ではないのです。
(略)
モイヤーズ 私たちがいとも簡単に自然を征服したり従属させたりするのは、そのせいですか。
自然を軽蔑してきたから、自然をただ人間に仕えるものと見なしてきたからですか?
キャンベル そのとおりです。私は日本を訪れたときの経験を決して忘れないでしょう。
原罪による堕落も、エデンの園もまるで聞いたことのない国です。神道の聖典のひとつに、
自然の営みが悪しきものであるはずはない。と書いてあるのです。あらゆる自然の衝動は
矯正するのではなく、昇華すべきである、美化すべきである。自然の美と、自然との協力とに
対するすばらしい関心がありますから、日本の庭園のいくつかでは、どこで自然が終わって
人工が始まっているのかわからない。これはすごい経験でした。
(略)
一神教の世界の排他的な面と
八百万の神々のおわす世界の
自然と一体化した和の面との
差異というものが良く分かる記述です。
「戦争放棄」を憲法に謳えば
戦争に巻き込まれないという考えも含めて
世界の人々が日本人のような考え方をすれば
世界はもっと平和になることでしょう。