ただの相談役 気まぐれブログ

涙が止まりませんでした。 
201603.22

ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。

『学習障害三代おそろい』を2回通読しました。

障害の診断と理解
 待ちに待った当日。私と息子は病院へ向かった。(略)
 そして、待ちに待った私たちコンビの番、
「おはようございます。よろしくお願いします」
「おはようございます。よろしくお願いします」
 先生がまず、息子にこう言った。
「困っていることある?」
「ありません」
「苦手な学科は?」
「社会と算数、地図とか、覚えられない」(略)
 次は私の番、楽しみ。
「おかあさん、こまっていることはありますか?」
「何も、ありません」
「あれ、どうしたの?」
 先生は(それなら、何故ここへ来たの?)と言わんばかりに
不思議そうな顔をしていた。私は、そんな先生を見ながらこう伝えた。
「先生、息子はLDだと思います。なぜって、読み書きがずば抜けて苦手。
自分で書く文章は、小一か、小二くらいだと思います。そして、
私も私の父もそうだと思います」
 そして、本を読んでも初めに戻ってしまうこと。掛け算をせっかく覚えても
忘れてしまうこと。メモが取れないこと。自分の子どもの頃の話と、今も
それが続いていることを先生に伝えた。(略)
「おじいちゃんとお母さんの時代は、すごくつらい思いをしたんでしょうね。
(略)ここへは皆さん、どうしていいか分からず困ってくるのに、お母さん笑って
『困っていることありません』って・・・・・・、お母さんすごいですね」(略)
「(略)でもお母さん、分かっているんですよね。自分ができる仕事とできない仕事。
だからお母さんは困っていないんですよ。(略)息子さんの接し方も一緒。
お母さん、僕なんかよりよっぽど分かっている。お母さんが彼の教科書なのですね。
息子さんは、ラッキーですね。いっぱい、お母さんの背中を彼に見せてあげてください」(略)
「先生、ありがとうございます。私のカウンセリングまでありがとうございます。
理解できて、私の心がやっと軽くなりました」
「僕達医者は、こんなことしかできないですからね」(略)
「先生、きちんとした診断、ありがとうございます。私もLDで良かった」
 そして先生は、息子の肩を軽くポンポンと叩いて、
「大丈夫、大丈夫だから!」
と、彼をねぎらってくれた。(略)
 父と、私と息子がLDだからできた優しい経験。子育てっておもしろい。
普通じゃないって楽しい。私は次の診察の予約をして、笑顔で診察室を出た。(略)

少し長い抜粋ですが書いてみました。
見た目が普通人以上に普通で
頭の回転が良くて
受け答えもしっかりしているのに
字が読めなくて
メモが取れない人がいるなどと
誰も想像だに出来ません。

ただただ
怠惰で反抗的な人なのだとしか
思わないことでしょう。

この本を読んで 私も
「100%わかってもらえなくても
5%知ってもらえばいい」対象には
なれたと思います。

読みながら
涙が止まりませんでした。

執筆者:中井勝人
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