ただの相談役　気まぐれブログ

ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。

この間　
「花玉石鹸」のＯ本さんのことを
ブログに書きましたら
今朝の二度寝の浅き夢の中に
Ｋ藤さんがでてきました。

Ｋ藤さんは私と同い年でしたが
バツ２で家は無し
一種の生活破綻者でした。

お金のある時には
スナックで食事をし
寝泊りをする。

お金が無くなると
コンビニ弁当か
人にたかるかして
腹を満たし
ベンツの中で
寝泊まりしていました。

ベンツは遠くに逃げる時には足になり
逃げた先で当座の金にするための
絶対的な必需品だそうです。

仕事は訪問販売による
リフォーム工事の受注でした。

この人が
訪問販売という仕事に
最初に携わった時の
売る商品は反物だったと聞いています。

「中井さんなァ・・・最初にしたんが
反物を・・・大島紬とか京友禅とかを
ワゴン車で先輩と全国に売り歩く仕事じゃった。
売り値から仕入れ値を引いたもんが稼ぎなんじゃけど
売り値が決まってるわけじゃァないから
売り値をドンドン高くして売るんじゃ。
儲かって儲かって・・・笑いが止まらんじゃった」

「その反物って・・・疵物なの？」

「いいや・・・ちゃうちゃう・・・疵物やったらまだええよ。
屑の反物に印刷したもんを貼った・・・偽物・・・」

しかし
Ｋ藤さんも最初から詐欺師まがいの人ではありませんでした。

「初めはワシも反物がホンマモンじゃと思っていたから
先輩に付いていく時にワゴン車の反物をとられんように
荷台のバックドアもきっちり締めたわけよ。　そしたら・・・
『オマエは馬鹿か』って先輩にどなられてよゥ・・・
『バックドアを閉めたら車のナンバーが分かるじゃあねえかァ』ってよゥ・・・
それに・・・
『車にカギを掛けたら逃げようと思った時にすぐに逃げられんじゃろうが・・・』
ドエレェ怒られてのう・・・ひどい話じゃろうが・・・」

そういえば　
Ｋ藤さんには１０年前に麻雀で勝った金をもらっていません。

深い交際はしたくありませんが
少しなら
今でも酒を酌み交わしたい人ではあります。

今朝のとんだ『浅き夢見し』でした。

色は匂えど　散りぬるを　我が世　誰そ常ならむ
有為の奥山　今日越えて　浅き夢見し　酔ひもせず