ただの相談役 気まぐれブログ
ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。
朝
出勤しようとした時に
ちょうどNHK総合テレビが
『超絶 凄ワザ! sp「大工ワザ世界頂上決戦~日本VS.ドイツ~」』
を放映し始めました。
世界遺産.法隆寺などで知られる木造建造物や、
リノベーション古民家などは日本の大工の匠の技があってこそ。
一方、ドイツはマイスター制度を整備し、匠の技を受け継いできた。
その技は世界遺産のクヴェトリンブルクの木組みの家などで
受け継がれている。今回は日本とドイツの大工技世界頂上決戦。
日本からは重要文化財の修繕を担うベテラン棟梁。ドイツからは
欧州中の歴史的建造物を手掛けるベテラン。大一番は継ぎ手強度対決。
と言うような番組で
日本の匠は梅村哲夫氏
ドイツの匠はアクセル・ヴェラー氏。
第一ラウンドは
ノコギリで20センチ角のアカマツを幅1ミリの線に沿って切り
ノミで8センチ角のアカマツに7.5センチの金属バーの通る穴をあけ
その時間と正確さを競う競技。
欧州の木材は固い材質のものが多いため
力がより入るようにノコギリは押して木を切り
日本は引いて木を切るために
材木の切断時間はアクセル氏が早かったのですが
ノミで時間短縮ができて梅村氏に軍配が上がりました。
第二ラウンドは
150センチ×12センチ角のアカマツを継ぎ手で一本の木材にし
それに荷重装置で力を加えてより大きな荷重に耐えた方を勝ちとする
という強度対決。
どのような継ぎ手を選ぶのかが問題でしたが
梅村氏は『金輪継ぎ』
アクセル氏は『フランツェージッシャ―・シュロッス』
この継ぎ手の形が日本とドイツどちらもとよく似ていたのです。
左の写真は日本の金輪継ぎです。
強度を出す継ぎ手は
究極 洋の東西を問わず
同じような形になるのですね。
ただ
込め栓に打ち込むクサビの
繊維の向きを
梅村氏は縦にし
アクセル氏は横にした。
このクサビの繊維の向きが
荷重の耐性に影響したようだった。
左右から加わる圧力に対して
縦方向の繊維は圧縮されやすかったが
横方向の繊維はより強く耐えられた。
梅村氏の継ぎ手は1トン。
アクセル氏の継ぎ手は1.37トン。
この継ぎ手強度対決の勝負は
アクセル氏に軍配が上がりました。
朝から興味深い番組でした。
ニュース以外はテレビをほとんど見ない私が
番組が終わるまで席を立つことができませんでした。
昨日 新見の上山工務店の山田社長が
ご自分の持ち山で採れたタラの芽を
それこそ一山ほど送って下さいました。
たくさんの方にお裾分けをして
我が家でも奥さんが
『タラの芽の塩バター煮』を
作っていました。
春の山野草はみんなほろ苦くて
その苦みがこれから成長をするための
エネルギー源になっているのでしょうね。
山田社長
いつも細やかな心遣いを頂き
ありがとうございます。
新見の春を心行くまで
満喫させてもらいました。