ただの相談役　気まぐれブログ

ユーリン・ホームの建てる家は
断熱材を発泡ウレタン注入にして
長期優良住宅を当り前の標準にしています。

　　　黒石　お宅拝見

●施主さんのご厚意により見学会を催します。

〇場所　　倉敷市黒石８５０－７
〇日時　　8月20（土）・21日（日）
　　　　　　　　　　10：00～17：00

　施主さんの仕事は鍛冶屋。
鉄骨をガス溶接をしたり、
アーク溶接で溶接したりして、
鉄の製品を作ったりする男の仕事を
自営されています。
が、年齢を尋ねると
息子と同じ三十一歳。
まだ、借金してまで家を建て
るには若いと反対しました。
それでも頑固に意志
をつらぬき、お建てになった
我ママ者の家、見学会です。

……………………………………………………………………………………………………………………………………..

上の写真のようなチラシを作りました。

見学会の前に手刷りで5000枚を刷り上げて
黒石近辺に新聞折り込みをします。

チラシに書いたように最初
私は
施主さんが家を建てるのに
反対でした。

若くて
自営業ということで
申告所得が低く
預貯金も少なくて
（無理して家を建てる）感が
私の中にあったからです。

『今回は土地だけにしとけば・・・』
とまで言ったものです。

エンゲル係数（％）があります。

一所帯の生活費の中に占める飲食費の係数（％）で
数値が高いほど生活が苦しいのです。

中国地方のエンゲル係数は平均で22～23％です。

エンゲル係数のいうところの可処分所得とは
年収ではなくて手取りです。

年収500万円の人でしたら手取りは大よそ350万円前後で
それが可処分所得です。

ボーナスを考えない月収にすると
手取りで約3０万円前後になります。

すなわち
エンゲル係数22％～23％ということは
手取り月収30万円前後の生活費から
66,000円～69,000円が
食費に消えていくということになります。

ところが
住宅ローンは年収で貸してくれます。

年収500万円の人は今の金利でしたら
4千万円は借りらるでしょう。

4千万円を借りた場合の返済額は
金利1.00％・35年返済で計算すると
月額11万2880円となります。

年収ですと返済額は27％です。

しかし
月収30万円の生活費（手取り）の中の
住宅ローン返済額だと37，6％となり
エンゲル係数（飲食費）の22％～23％を加えると
59，6％～60，6％が生活費からの
絶対必要金額となります。

月収30万円で18万円前後は
絶対に節約できない支払金額となると
生活に余裕がなくなることは
目に見えています。

私が住宅ローンを考える場合
エンゲル係数をいつも頭の中で
加算させています。

家を建てても
エンゲル係数＋住宅ローン返済額＝50％±３％前後
が無理のない支払いの目安だと
私は思っています。

建てたは良いが
生活に余裕が無くなり
家庭内に笑顔が絶えるようでは
家の値打ちがありません。

今は金利が安くて
年収の8倍の住宅ローンを組めますが
そこまで借入すると
生活費（手取り）の40％もの金額を
住宅ローン返済に回さなければならなくなります。

家を建てた場合の住宅ローン返済額は
生活費の30％前後が最大限度でしょう。

住宅ローンの借入能力と住宅ローンの返済額が
イコール（＝）になるような資金計画を
住宅会社が勧めてはいけません

そんな無理な資金計画に従って
建てるほどの値打ちが家にあるとは
私は考えていません。

家族が幸せになって初めて
建てて良かった家だといえるのです。