ただの相談役 気まぐれブログ
オンリー・ワンの家造り 倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日
早島自分史クラブでO氏が俳句を披露されました。
手つかずの エンディングノート 涅槃西風
季語・涅槃西風(仲春) 涅槃吹/涅槃嵐
涅槃会「陰暦二月十五日」はお釈迦様の入滅の日に当たり、
この頃に吹く風の事をいう。美しい響きからも西方浄土が
想像される季語である。時期的には春の彼岸前後にあたり、
一般的に浄土からの迎え風などとも言われる。
O氏から涅槃西風が春の季語だと教えていただいたとき
「東風」も春の季語で風が東と西とでは全く違うのに
どうしてどちらも春の季語になるのかと思ったのです。
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
あるじなしとて 春な忘れそ
菅原道真
三ちゃん便りのVol.103で書いたばかりですから
東風が梅(春)の季節の季語だとよく覚えています。
季語・東風(三春) 春の風
春に吹く東風。冬型の西高東低の気圧配置が崩れ、
太平洋から大陸へ吹く。温かい風で雪を解かし、梅の
花を咲かせるが、ときに、強風となって時化を呼ぶ風でもある。
亀の甲 並べて東風に 吹かれけり
一茶
同じ春でも
涅槃西風は仲春(ちゅうしゅん)。
東風は三春(さんしゅん)。
仲春/初春 立春 2/4頃~
雨水 2/19頃~
仲春 啓蟄 3/6頃~
春分 3/21頃~
晩春 清明 4/5頃~
穀雨 4/20頃~
三春/初春、仲春、晩春の総称
陰暦の1月・2月・3月
東風は春の風で
涅槃西風は三春の中の仲春
陰暦の二月十五日前後に吹く風だけを
指すということが分かりました。
他にも子季語などという言葉が出てきました。
子季語/本来の季語の関連で拡張された季語。
東風の子季語/朝東風、夕東風、強東風、雲雀東風、あめ東風、
いなだ東風、鰆東風、梅東風、桜東風
鬼百合の 気怠き顔の 夕べかな (夏) 元は 百合
阿波踊り 鉦鼓一打に 構へけり (秋) 元は 踊り・盆踊り
よいしゃよいしゃ 神の轍や 御柱 (夏) 元は 御柱祭
名小路 明之
いやはや
俳句とは五七五の短文でありながら
奥深い芸術でありますことやら・・・