ただの相談役　気まぐれブログ

オンリー・ワンの家造り　倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

「図説・アメリカ大統領・権力と欲望の230年史』

やっと読了しました。

ハードカバー・A５判の３１８ページで
硬質な翻訳文は読みずらかったです。

途中で他の本に気を移しながら
コツコツと読み終わるのに
一週間ほどかかってしまいました。

アメリカ大統領は決して高潔な政治家ばかりではありませんでした。

初代大統領　ジョージ・ワシントン
　日本では桜の木を斧で伐り
正直に父に話した物語が有名です。
ところが　とんでもない浪費家で　無給だったために
個人的出費を水増して請求し　有給にされたと言います。

第３代　トマス・ジェファーソン
　正妻が亡くなった後
奴隷の少女との間に
何人もの子供をつくりました。
しかも
正妻と奴隷の少女とは
異母姉妹だったと言います。
ジェファーソンの奴隷の子孫の
集合写真も載っていました。

その他
⑮　ジェームス・ブキャナンは同性愛者。
⑯　エイブラハム・リンカーンは独裁者。
⑰　アンドルー・ジョンソンは人種差別主義者。
㉙　ウォーレン・ハーディングは浮気男で
　　　　　　　　妻に毒殺されたという噂。
㉜　フランクリン・ルーズベルトは身障者であることを隠し
　　　　　　　　日本の真珠湾攻撃を知っていて隠していた。
㉟　ジョン・F・ケネディは無類の女好きで病弱。
㊷　ビル・クリントンは卑猥なセクハラ男。
㊸　ジョージ・W・ブッシュはアルコール依存症。

等々いろいろなことが書かれていました。

『アメリカ大統領の歴史は
われわれが想像する以上に
邪悪なものである一方
われわれが考える以上に
多彩なものであるからだ』

「天皇陛下がおられる日本が羨ましい」というのは
レーガン大統領の言葉？だったと思います。

世俗の者が選挙で選ばれ「権力」を持っても
世俗ゆえに「権威」を持つ事は至難の業なのです。

「権威」とは「聖職性」です。

日本では「権威」は天皇家に任せて
政治家に人間の持てる以上の
聖職性を求めることはありません。

その代り　悪い事をすれば
総理大臣も世俗の裁判を
受けなければなりません。

日本人は政治家に
「権威」や「聖職性」などを
持っていて欲しいと願いながらも
無くても仕方がないとも考えています。

医者と坊主と学校の先生は
扱いずらいと思われがちですが
それらの職業は
清く正しく美しくの聖職的な要素を求められ
その思いに敵わない言動を彼らがすると
一般人は反発心を持つからだと考えます。

　　　世間忘れた坊主でさえも
　　　　　　　　木魚の割れ目で思い出す

所詮　どのような職業であれ
人間はその程度なのだと
諦観していればよいのです。