ただの相談役　気まぐれブログ

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ある居酒屋に毎晩のようにやって来る老人がいました。

その老人は好きなだけ飲み食いをしても
一銭のお金も払わずに帰って行きました。

居酒屋の女将は黙ってそれを見ていて
勘定を請求したことがありませんでした。

ある日
老人が「今まで世話になった」と礼を言い
帰り際に井戸に薬を投げ入れていきました。

すると
井戸から酒が湧いてきて
その酒がおいしいと評判になり
居酒屋は大繁盛しました。

月日が流れていきました。

老人がひょっこりと顔を出しました。

「商売は繁盛しとるかな？」

「井戸から酒が湧いてくるので
酒粕ができないので困っています」

ため息をついた老人が井戸の所に行きますと
井戸から薬が飛び出してきました。

老人が帰って行った後の井戸は
以前の井戸に戻っていました。

私はこの中国（?）の寓意が好きです。

人間　欲を掻いてはいけません。