ただの相談役 気まぐれブログ

最近「組織」で考えること
201806.06

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私は「組織」というものを否定はしませんが
「組織」が「無謬(むびゅう)性」を信奉し「精神論」を語り始めると
碌な事にならないと考えています。

戦前の軍隊 現在の省庁や企業や大学 マスコミも同様です。

歴史的に
「組織」が大きくなり組織人の学歴が高くなればなるほど
「組織」は「人間性」を喪失していき「弱体化」していきます。

戦前の日本陸軍には「戦陣訓」というものがありました。

昭和16年(1941)に東条英機陸相が
「軍人勅諭」の実践を目的に公布した
日本軍人の行動規範背す。

本訓 其の二 第八 名を惜しむ
 恥を知るものは強し。常に郷党家門の面目を思ひ、
愈々奮励して其の期待に答ふべし。生きて虜囚の辱を
受けず、死して罪過の汚名を残すこと勿れ。

このような馬鹿げた訓示のために
どれだけの兵士が死を強要されたことか・・・。

日露戦争時の旅順港閉塞作戦で失敗し
未帰還のまゝ捕虜になっていた将兵が
旅順開城後に解放されたときに
東郷平八郎元帥は木杯と時計を送り
労をねぎらったと読んだことがあります。

それから たかだか40年も経たないのに
日本の軍隊は変貌してしまいました。

太平洋戦争の敗戦後
東条英機は拳銃自殺を図り未遂
「虜囚の辱」を受けて絞首刑になっています。

人柄云々ではなく
行為としては唾棄すべきものでしょう。

理不尽な訓示や命令を
立場の弱い者に下しながら
上位の者が自己保身を図るようになれば
そんな「組織」は潰すべきだと私は考えています。

執筆者:中井勝人
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