ただの相談役 気まぐれブログ

友より熱いメール有
201908.09

アナタの隣りの工務店 倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

横浜のサンデー毎日の小林和夫君から
面白い本だと紹介がありました。

『日本人を肯定する」近代保守の死(田中英道 著・勉誠出版社)』

三島由紀夫、江藤淳、西部邁・・・
戦後日本の保守論客たちの自死は何を意味するのか?

「近代」思想が破壊しようとする、伝統文化と秩序。
その背景にあるユダヤ思想の正体、
そしてマルクス主義との関連を明らかにする。

三人が対峙すべきだったフランクフルト学派の思想、批判理論について博識を駆使して
キリスト教とユダヤ教の対立に遡って歴史的に明らかにしています。
民主主義、自由・平等・博愛などの(一見、否定しようのない絶対的な思想のような)
言葉を使って、伝統と文化を否定することにより「近代化」した社会にしようとすることです。
これを「近代とはつくられた思想」、「虚構」、「言葉だけの問題」、「ユダヤ人に陰謀」
としています。

三人の自死について、それぞれ丁寧に記述していますが、私には別の個所で
「身につかぬ”西洋文化”を理想としていったために、それにたどりつけない知識人が
絶望して自虐的になりました。」という記述の方が腑に落ちました。

「進化論の誤謬」として、日本において縄文時代が少なくとも一万年は続いていて、
安定して平和な狩猟・採集・漁猟に時代であったこと、豊かさと言う点において
ほとんど今日と変わることがないとわかってきたとし、農耕生活こそが進んでいる
ということは、それほど根拠のあることではなく、固定観念に過ぎませんとしています。

最後に、縄文土器の文様の研究で、火焔土器は火焔よりも、むしろ水紋ではないかと
考えるようになった。だいたい火の中にくべるどきですから、土器が火を表わしている
とは考えられません。やはり、中にある水を、その土器の表面で縄文により表わしている
水と共に神格化していると思われますと。うーん、縄文人に聞いてみたい。

盛りだくさんで、角度のついたところもありますが、1000円で楽しめる本です。

私たちは70年アンポの時代に
大学生活を送った世代ですので
雀百まで踊り忘れず」でいくつになっても
自己の想いを熱く理屈っぽく語りたくなるのです。

昨今の私としてはpabonia8.jpg
「一見、否定のしようのない
絶対的な思想のような言葉」
を使って権利を主張し
日本人が謙虚さをなくしてゆく現状を
憂ゆる気持ちが強くなってきています。

右の写真は鉢植えの
パボニア・メンテルメディアです。

paboniauekae8.jpg

6月にひと回り大きな鉢に
植え替えると共に
枝を切り戻し挿し木にして
増やした枝も一緒に鉢に
植えこみました。(左)

その挿し木も伸びて花を付け
姿の良いパボニアの鉢物が
出来ました。(右)
bpabonianoakaihou8.jpg

.

.
.

枝先の赤い部分は花ではなく
福萼片で苞とも言います。

紫色の花は赤い苞に包まれて咲き
最後には赤い苞から飛び出して咲きます。

買い求めてから
10年以上になりますが
今までは枯れもせず
増えもせずに来ましたが
今年挿し木で増やしてみて
目覚めてしまいました。

来年からは増やします。

花屋でもあまり見かけない低木です。

花言葉は慎重・安堵

執筆者:中井勝人
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