ただの相談役　気まぐれブログ

アナタの隣りの工務店　倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

昨日
２階の寝室から降りてきますと
居間で奥さんがＢＳテレビで
映画を見ていました。

出演者とその役回りで山田洋二監督の
『家族はつらいよ』だと思いました。

途中からですので
シリーズの何作目なのかは分からず
ソファーに座る奥さんの隣りに
腰を下ろしました。

話は家出をした妻が
住む人のいなくなった実家に帰り
幼馴染たちと旧交を温めている
シーンからでした。

泥棒に入られて
ヘソクリを盗まれたのが原因で夫婦の諍いが始まり
妻の家出となったと推測できました。

妻の家出の結果
老いた両親と二人の息子の世話で
夫は右往左往し
妹夫婦に弟夫婦までも巻き込んでの
家庭内騒動へと話は進んでいきます。

「兄さんはいつもそうなんだよ・・・
自分一人が頑張っていて正しくて
オレガ稼いでいるから生活できるんだと
偉そうにしているんだ。
兄さんが安心して働けるのは
義姉さんがお父さんやお母さんの世話をし
家を守ってくれているからだという
感謝の気持ちがないんだよ」

兄を呼び出した弟の言葉は
概ねそのような内容。

「そうなんよなぁ～
夫婦は感謝の気持ちが大切なんよなぁ～
奥さんを誘って食事に行ったり
奥さんにちょっとしたプレゼントをしたり・・・
奥さんにはいつも感謝の気持ちを
あらわさんといけんが・・・なぁ～」
と隣りの奥さんを見ました。

手に持っていたいいちこの１,８㍑の空箱で
奥さんが私の膝をバシッと打ちました。

「痛いな・・・なにしよん???」

「そんな優しい事をやりだしたんは最近じゃが・・・!!!
昔は帰ってきたらすぐに酒を呑んで・・・
料理を出すのがちょっと遅れたらチャブ台返しをして・・・
子供の世話なんか何ひとつせんかったが・・・!!!」

今朝の散歩の時に渚ゆう子の京都慕情が
自然と口の端にのぼってきました。

　　　　　あの人の姿なつかしい　たそがれの河原町
　　　　　恋は恋は弱い男を　どうして泣かせるの
　　　　　苦しめないで　ああ責めないで　別れの辛さ知りながら
　　　　　あの人の言葉　想いだす　夕焼けの高瀬川