ただの相談役 気まぐれブログ
アナタの隣りの工務店
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
壮年の頃までは
「趣味は?」と聞かれると
「子づくり」と答えていた。
還暦を過ぎてからは
「乱読」と答えている。
文章の構成は起承転結
といわれている。
2020・1・16の編集手帳
(起)茨とは、薔薇のなどのトゲのある植物の
総称である。茨の道、というと、苦難の多い人生の
意味に転じてしまうが、江戸期の俳人・与謝蕪村は
茨を悪いようには読まなかった
(承)<花いばら故郷の路に似たる哉>。細い道を
歩いていて、咲き乱れる野茨の香りに行き会った。
そういえば子供の頃、そっくりの小道に遊んだなあ、
と解釈される
(転)バトミントンの桃田賢斗選手の不運な事故の事
(結)蕪村には次の句もある。<愁ひつつ岡にのぼれば
花いばら>悲運を思いながらも、坂道をひたひたと歩み
続けてもらいたい。きっと、美しい花にも会える。
この編集手帳を読み終わり
私は頭の中で「蕪村には次の句もある」
と思い出す。
<路たえて 香にせまり咲く いばらかな>
蕪村は茨の花が本当に好きだったのだ。
そしてこの「茨の木の棘」を使って
朝廷から派遣された黒坂命が
夷を滅ぼした土地が「いばらき」で
茨城県は「いばらきけん」で
「いばらぎけん」ではないのである
と乱読の結果得ていた雑学と結び付ける。
こんな時は頭の中で
豆電球がポッと灯ったように
嬉しくなる。
私が茨城にこだわるのは
女兄弟のいない私にとって
唯一可愛い義妹が
茨城県水戸市出身だからだ。
「豆電球のポッ」が
乱読人の密かな愉しみなのである。