ただの相談役 気まぐれブログ
オンリーワンの家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
「桜を見に4人で散歩に
行きませんか?」
昨日の午後
チヒロの誘いに乗って
カズトを乗せた乳母車を押し
先を行くヒロトの気儘な歩き方に
気を揉みながら
汐入川の土手を4人で歩いた。
母よー
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげを
そうそうと風のふくなり
昨日も思いのほか強く
風はそうそうと吹いていたが
私はずっと先を行くヒロトが
気になって
三好達治の詩どころでは
なくなった。
『あ~ぁ‥‥転んだ‥‥』
ヒロトは
泣かずに起き上がる性根を
爺に見せてくれた。
『えらいぞ‥‥』
。
土手筋を北に
高橋まで歩き
信号機のついた道を
横切り
桜並木までいった。
まだ花びらを追って
花びらが舞うほどに
桜は散っていなかった。
桜は今が見頃だった。
淡くかなしきもののふる
紫陽花いろのもののふる道
母よ 私は知っている
この道は遠く遠くはてしない道
紫陽花いろのものは
ふっていなかったが
淡くかなしきものは
実感として確かに
ふっていた。
。
ヒロトとカズトが
この道が遠く遠く
はてしない道だと知るのは
いつの事になのだろうか‥‥。
男の子にとって母への慕情は
はてしない道なのだ。