ただの相談役 気まぐれブログ
オンリーワンの家づくり
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
チヒロが結婚をして
家庭を築いた時に
マイホームとするが良い。
それまでの間は
展示場兼事務所として
使っておこうと考え
13年前に私が設計をし
この度ひょんなことから
私と奥さん終の棲家
となった新居は
「失敗したな」
と反省している所が二ヶ所ある。
。
一つは
玄関ホールの奥にあり
ホールに向かって
2枚の開き戸で開ける
奥行き50センチの物入れだ。
間口200㎝
奥行きが450㎝もある
広い玄関ホールなのだ。
物入れの奥行きを
100㎝にして
真中で区切って
脱衣場からと
ホールからと
それぞれが50㎝の奥行の
物入れを作るべきだった。
。
。
入居早々
奥さんが尋ねてきた。
「この物入‥‥
上半分を脱衣場から
タオルや下着を
入れるように出来ん?」
昨日
そのリフォーム工事をした。
半日で終わる工事だったし
2枚の開き戸を締めると
ホール側から
工事の痕跡は伺えない。
だがやはり初めから
脱衣場からは脱衣場専用の
物入れを作っておくべきだった。
もう一ヶ所の失敗事例は
今はまだ触れないことにする。
本当に奥さんと2人だけで
住めるようになれば
失敗がより顕著になると
考える。
家はやはり3度建てなければ
満足する物にはならない
のかも知れない。
今のユーリン・ホームなら
今回の物入れのような問題は
図面段階で解決していただろう。
また そのまま
奥行き50㎝の物入れが
玄関ホールからの出し入れだけで
あったとすれば
物入れを100㎝の奥行にして
真中で脱衣場とホールからの収納を
現場打合せで大吾が提案していたと思う。
だから建築中の現場での
打ち合わせがより重要に
なってくるのだ。
煩雑な図面での家作りの難しさを
楽しさに変えてゆくのは
施主さんと行う綿密な現場での
打合せにあるのだ。