ただの相談役 気まぐれブログ
大切で大事な家の診療所
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
「きのう‥‥ヒロトはフテてなかったか」
昨日
チヒロに逢った時に一番に尋ねた。
「そんな持ち方したらあかん‥‥
落としてしまうぞ」
一昨日
ヒロトが子ガメを掴んだので
注意をしたのに落としてしまった。
「生きモンはオモチャやないんぞ
モォ~オマエにはやらん‥‥
持って帰る」
語気強く叱りつけた。
子ガメを持ち帰りながら
振り返ると
ヒロトが蹲って固まっていた。
その小さな背中が目に焼き付いていた。
「しばらくの間泣いていましたよ」
「餌食いを確かめて
元気に動くようになったら
また持って行ったるから」
以前
買ってもらったカブトムシを
売っていた店に持って行き
「修理をして動くようにして欲しい」
と言ってくる子供がいる
と聞いたことがある。
孫をそんな風には成長させたくはない。
花鳥風月を大切に思う人間に
なってもらいたかった。
昨日は昼食を
バーバリーで済ませた。
チヒロと次女はハヤシライスを
奥さんはナポリタンを
私はトンカツ定食を注文した。
幼稚園に子供を預けた
ママ友たちであろうか
同じくらいの年恰好の女性たちで
店は喧騒に満ちていた。
「中井さんは幸せ者ですね」
先般の
アイビーでのパーティ―の時も
挨拶に来られた人たちから言われた。
嫁や娘たちが当たり前のように
食事を共にしてくれる幸せ。
我儘勝手な半生を送って来た者としては
恵まれた晩年なのだろう。
感謝だ。