ただの相談役 気まぐれブログ
わが身に年の雪つもりつつ
202211.29
1から10まで相談住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
デスクに陣取りブログを書こうとした。
『日本のことわざを心に刻む
(岩男忠幸 著・東方出版)』を
本棚に仕舞おうとして床に落とした。
白たへにかしらの髪はなりにけり
わが身に年の雪つもりつつ
(真っ白に私の頭の髪はなってしまったことだ。
我が身に年がゆき頭に〈白髪の〉雪が降積って）
拾い上げると開いたページに書かれていた。
同年の友人の英氏のような
豊かで波打つ白髪が憧れだ。
腰を下ろしたデスクの前と右横に
小さな鏡を置いている。
覗いて見た。
雪と泥が混ざったような色の頭髪と
雪が溶けた地面のような色の頭部が
鏡に映っていた。
ブログを書こうという気力が萎えた。
足元で待っているタントと
散歩に行くことにする。
執筆者：中井勝人
