ただの相談役　気まぐれブログ

1から10まで相談住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

「今晩は手巻き寿司にする？」

ジムに出かけようと身づくろいをしている私に
奥さんが尋ねてきた。

「節分はやっぱり恵方巻じゃろうが‥‥」

小心者で小さなことに拘る私は
物事に正邪を付けたがる傾向がある。

その癖　寄る年波で自分の発言はすぐに忘れる。

いいちこがみてたと聞き
コスモスに買いに行って
シュウマイが食べたくなった。

冷凍食品を2種類買ってきた。

「『今日は恵方巻じゃ』って
自分で言ってたじゃん」

私のシュウマイを見た奥さんが笑った。

「まっいいよ‥‥
冷凍室に入れといたらいんだから‥‥
それよりお父さんに一番高い恵方巻を
買ってきてあげたから」

私は2種類の寿司パックを見た。

私の巻き寿司は1580円で
奧さんの巻き寿司は1800円だった。

「一番高いって‥‥
お前の方が220円も高いじゃないか‼」

「お父さんの方が高いが‥‥
お父さんは1本でワタシの方は3本じゃろ‥‥
1本600円じゃが」

この辺りが雑駁さが
私と奧さんの気質の違いで
折り合わないところだ。

「オレは寿司の1本単価を言ってるんやない‥‥
寿司代のことを言ってるんや‥‥
その寿司3本をみんなお前が食べるんやろ」

「３本も有るんじゃから
欲しかったら好きなものをあげるよ‥‥
食べれば‥‥」

「喰う食わないを言ってるんやない‥‥
寿司代はどっちが高いんか比べてるんや」

「ドーデモイイじゃん」

寺田寅彦は言っていた。

ある問題に対して「ドーデモイイ」という
解決法のある事に気の付かぬ人がある。
何事でもただ一つしか正しい道がないと
思っているからだ。

奧さんにはカナワンわ。