ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
『冥界からの電話
(佐藤愛子 著・新潮文庫)』
チヒロから渡されて
上記の本を読んだ。
内容紹介(裏表紙より)
私の古くからの友である医師の林先生
には、時折電話をするひふみという女
子校生の友人がいた。だがある日、彼
女は事故で亡くなったと知る。その日
を境に、死んだはずのひふみから電話
がかかってくる日々が始まったのだ。
なぜそんなことがおきるのか、死後の
世界のことはわからない。分からない
けれど書かずにはいられなかった。97
歳の著者が実体験よりたどり着いた渾
身のメッセージ。
私は冥会など信じない。
ただ
亡き祖父への尽きない感謝はある。
私が住宅会社を設立したのは
亡き祖父の意志だと思っている。
私の祖父は三男坊で
高等小学校を卒業すると
大工修行のために丁稚に出された。
努力の末
大工の棟梁になり
工務店の経営者ともなり
警察の営繕の仕事も
請負うようになった。
しかし 子無しであった。
本家の次男である甥を養子に迎えた。
だが 甥(私の父)は叔父の仕事を
継がなかった。
私は運命論者ではないと思っている。
だが
社会人になって営業畑を歩き
40歳歳過ぎに住宅業界に
身を置いたとき
水を得た魚のような高揚感があった。
58歳の時に
祖父の残してくれた資産で
工務店を設立した。
この事実に
亡き祖父の意志を強く感じるのだ。
そして
『家造りに噓があってはいけない』
という祖父の思いも
ヒシヒシと感じている。
機転は利かないが
人間的に嘘のないダイゴが
会社の後を継いだのも
あるいは真っ正直だった祖父の
意志なのか‥‥。
私に霊感のようなものは一切ない。
「『千』という字が名前に付く人は
『前世』が『巫女』だった人が多い‥
だから‥‥霊感が強いんです」
ある人から聞いた。
我が家の2人の娘の名には
『千』がつく。
霊感の強いタイプだそうな。
私の義妹も名前に『千」がつく。
「アンタ‥‥
霊感みたいなもんはあるか?」
「ゼンゼン‥‥」
「『千』がつく人は‥‥」と
義妹に電話で話した。
「ワタシの『前世』は『姫』だから」
苗字が東京の城と同じで
偕楽園の敷地内の家で育った義妹なら
さもありなんだ。
『冥界からの電話』は
興味深い本であった。