ただの相談役 気まぐれブログ
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
昨日
Y 森さんのお宅にお伺いをした。
「雨漏りしてませんか?
今してなくても‥‥
今塗装をしなければ‥‥
雨漏りするようになりますよ」
訪問販売の営業マンが
入れ代わり立ち代わり遣って来て
リフォームを勧めのだという。
屋根はカラーベストで色は剝げ
所々苔生していた。
「この屋根を見たら訪販は来ますよ。
お伺いをしたらご老人夫婦となったら
お話がしやすいですから猶更です」
「親戚に『建築屋がいる』と
断りを入れるんですよ。
それでもどうしたらいいか‥‥
チョット相談をと思って‥‥」
ご主人が苦笑をしながら言った。
「『ユーリン・ホーム』の
ステッカーを玄関ドア―に
貼っておきましょうか?」
真面目にそう答えた。
ご夫婦の依頼で塗装の見積もりを
出すことになった。
「業者が来ても‥‥
屋根に登らせたらいけんよ」
アドヴァイザーで来てくれた
瓦店の越智さんが言った。
「瓦が割れていると写真を見せて
リフォームを勧める業者も
中にはいますからね」
私も一言付け加えておいた。
その後
私とチヒロはお茶を頂きながら
ご夫婦とお話をした。
奥さんとは
15年来の随筆仲間である。
才能豊かな女性で
全国あちこちのエッセー募集に
応募して受賞されている。
随筆集も出版された。
ご主人は昨日も大阪での
歌謡祭の審査員に招かれたという。
芸術性豊かなご夫婦なのだ。
チヒロも可愛がっていただいている。
昨日はご主人から中国土産の
『瑪瑙の麻雀牌』を見せて頂いた。
「ワタシも86才よ‥‥
『もう物を増やしなんな』っていうのに
珍しいもんがあると何でも買うんよ」
「子供みたいなご主人ですな」
「そうなんよ‥‥子供みたいなんよ」
不平をこぼしながら
奥さんは豊かな微笑みを浮かべ
ご主人は聞こえてるのか否か
とぼけた表情で知らぬ顔の半兵衛。
お伺いをしてお茶をよばれる度に
心を豊かにして頂くご夫婦だった。
昨日
テレビでアメリカ大リーグの
ドジャース対パドレス戦を見ると
両軍の選手がそれぞれ何かしら
ピンクの物を使っていた。
『母の日』だからだそうな。
アメリカは歴史の浅い
人種のるつぼの様な民主国家なのだ。
日本には無いしんどさだ。