ただの相談役 気まぐれブログ
和菓子・水無月(ミナズキ)
202406.18
一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。
「お父さん‥‥京都では六月には
この和菓子を食べるんでしょ」
チヒロが文近堂で水無月を買い
昼前に顔を出してくれた。
確かに京都では六月(水無月)に
暑気払いとして水無月を食べた。
昔の庶民には
高価な氷に小豆を乗せた
金時氷など手が出ない
京都人は
三角に切った外郎(ういろう)を
氷の破片に見立てて
邪気払いの小豆を乗せて
一年の折り返しの六月の三十日に
『菓子の水無月を楽しんだ』
と聞いている。
文近堂の息子さんは
京都の和菓子店で
菓子職人の修行をしたそうな。
チヒロに指摘されるまで
忘れていた京都の風習であった。
正月の白味噌と牛蒡の花びら餅。
六月晦日の外郎と小豆の水無月。
『京都は遠くなりにけり』だ。
執筆者:中井勝人