ただの相談役 気まぐれブログ

以心伝心
202412.05

一棟一棟 手仕上げ住宅
倉敷茶屋町ユーリン・ホーム。

8月に胞子を播いた
ビカクシダのリドレーが
より一層苔生してきた。

越冬中に小鉢に分けて
『スペーシングができるかな?』
と考えていた。

小鉢はたくさんある。

ほとんどが使用済みで
土やミズゴケを入れて
そのままにしていた。

『洗わなければならないが
冷たい水が嫌だな』

ずっと放っておいた。

昨日 奥さんが
洗ってくれていた。

以心伝心である。

若い頃から
たびたび勤め先を変えた。

「今日‥‥
会社辞めてきたから‥‥」

「フ~ン‥‥」

「驚かんのか?」

「『そろそろかな』って
感じてたから‥‥」

「なんでや?」

「仕事にやる気を
なくしていたから‥‥」

奥さんは泰然としていた。

以心伝心であった。

私はわがまま勝手で
圭角のおとこだった強い男だった。

短気でもあった。

チャンネル争いをしている
2人の娘に腹を立てた。

3度忠告をして
テレビの画面にカラスの灰皿を
投げつけたこともあった。

そんな私に
奥さんは度々涙した。

私がいないときには
子どもたちにも涙を
見せていたことだろう。

しかし 奥さんが陰で
子どもたちに向かって
私を貶めたことは無かった
と信じている。

お互いの人間性を認め合う。

その紐帯が家庭生活において
夫婦親子関係の最低限の信頼を
築く基と考えてきた。

奥さんに
ウィンストン・チャーチル
のスピーチを贈ろう。

『家内には
二つの大きな欠点があります。
一つは、三十年前に私が
プロポーズをしたときに、
即座にイエスと言った軽率さ。
二つ目は、その後三十年間
こんな私に黙ってついて来た
愚かさです』

私と奥さんは44年前の
12月24日に初めて出会った。

何という長きに渡る『愚かさ』よ。

しかし  最近は私が
女房子どもたちから愛ある愚弄を
受けることが多くなってきた。

『愚かさ』の攻守交替た。

余命が短くなると
気は長くなるらしい。

腹も立たない。

以心伝心なのだろう。

執筆者:中井勝人
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