ただの相談役 気まぐれブログ
手間暇かける家造り
家の町医者ユーリン・ホーム。
「お父さん‥‥H高さんの家に
見積もりを持っていきますから
一緒に行きませんか?」
昨日の午後
チヒロが聞いてきた。
H 高さんとは以前の随筆仲間なので
同行することにした。
「お父さん‥‥今日は湯豆腐でいい?」
チヒロが迎えに来て
家を出ようとすると
奥さんが尋ねてきた。
『帰りに豆腐を買ってきてくれ』
との催促だと納得をした。

社用を済ませて帰宅途中
チヒロに山崎豆腐店に
立ち寄ってもらった。
「いらっしゃい」
「豆腐はまだあります‥‥
湯豆腐には何豆腐が良いかね?」
「絹の方がいいかな」
「じゃぁ~4丁‥‥
お前も買えよ‥‥」
豆腐4丁ぐらいだと店に悪いので
チヒロにも買うことを促した。
「絹を1兆追加とそぼろ豆腐4個と
揚げを2枚と○○豆腐を4個と
豆乳を1本‥‥」
財布の中を見ると千円札が2枚だけで
小銭は持っていなかった。
暗算をしてみると2,000円以上になる。
豆腐を買うのに万札を出すのは
失礼だと感じた。
「お前小銭を持っとらんのか‥‥」
私がチヒロに小声を掛けていると
店主が注文した豆腐を持ってきて
電卓をたたき始めた。
「160円が5ヶと‥‥豆乳と
後はおぼろと‥‥」
店主は電卓をはじく太い指を
途中辞めにして私たちに言った。
「ちょうど2,000円‥‥
オカラ持って帰る?」
帰宅してチヒロが計算をすると
豆腐の合計金額は
2,000円以上になっていた。
茶屋町の山崎豆腐店は
そんな店なのだ。
絹ごしであっても豆腐が硬くて
湯豆腐は美味しかった。
心まで温かくなった。