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砥石で庖丁を研ぐ
201809.14

こんにちは。

庖丁は1本しか持っていない千です。

ちょっと前に、監督が家の庖丁を研いでくれました。

写真は、研いだ後の庖丁。

実家にあったものを、一人暮らしするときにくすねてからずっと使っているので、要するにかなり古いです。

古い上に研いでないから、切れない。

180914.jpg

                                                                                                       話は戻って。

研ごうとしている監督に、砥石の入っていた箱に使い方が書いてあったので見せようとすると

「砥石の使い方ぐらい分かるわ」

そうだよね、大工さんだもんね、と、箱を見せようとしたことを申し訳なく思いながら先に寝たのですが…。

「シャー シャー シャー」

音が怖くて寝られませんでした。

小さい頃、日本昔話の絵本とそれを朗読したテープを親がかけてくれたのですが、それに載っていた「三枚のお札」

知ってますか?

坊主が山姥に襲われるところを三枚のお札を使って逃げる話なんですが、

その山姥が坊主を食べようと、夜中に庖丁を研ぐシーンの音。

「シャー シャー シャー」

監督が庖丁を研ぐ音と同じ。

てか、本当に監督が研いでるのか!?

そんな手慣れた感じで庖丁を研いで、何を切るんだ~。

3才の頃テープで聞いた音を30年以上もたって思い出すなんて思いもしませんでしたが、テープの録音も大工さんが実際に庖丁を研いで出した音なんですかねぇ。

「三枚のお札」は、山姥の挿絵が怖かったので、挿絵はよく覚えていましたが、音も上手に恐怖を演出していたんだなぁ。

「三枚のお札」のすべてをありありと思い出して、当時の幼い自分に戻ってました。

                                                                                                                                             監督は、なかなか切れ味が良くならなかったとかで、1時間近く研いでくれてました。

研いでもらったら指も飛ばせそうなぐらい、切れ味の良い庖丁になりました。

ありがとうございました。

執筆者:片岡千尋
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