お知らせ
家に「100%」なし~予算内で最良のものを~
200905.28
事務所のデスクの前の書棚に20数冊の建築関係の本が並んでいる。こうした本を読めば読む程、家について悩み、混乱してしまう。100%の完成品としての家がないことの証左なのだろう。
最近考えるのは、家の良し悪しは、建築主の満足度の高さに帰納するのではないかということである。価格が安ければ良いというものではなく、高ければ良いというものでもない。本当の良さとは、建築主の家への思いが請負契約段階から建築途中、入居後にまで一貫して理解され、汲み取られており、家に反映されているかどうかだと思う。住宅業者としては、建築主の予算内で、最良のプラン・工法・素材を提供できているかどうかであろう。建築主の多くは、家を建てるために、長期の住宅ローンを組んでいる。そのローンが苦にならず、素直に建てて良かった、住んで良かったという気持になれる家造りが必要なのだろう。