お知らせ
自らを守る働き~植物のフィトンチッド作用~
200906.29
フィトンチッド(phytoncide)という言葉があります。
「植物」という言葉の「Phyto」と「殺す」という言葉の「cide」という言葉を足した造語です。「植物が殺す」とは物騒な言葉ですが、悪い意味ばかりではないのです。
我が家の猫が、いつも昼寝をする場所があります。
庭のチェリーセージの根元です。そのセージの葉に少し触れると、強い芳香が辺りに漂います。手に付いた移り香もしばらく消えないのです。それを嫌うためなのか、やぶ蚊なども隠れておらず、猫はそれを知っているので、ゆうゆうと寝転んでいるわけです。
植物は、草も木も、多かれ少なかれフィトンチッドの作用を持っています。
桧が持つヒノキチオールという成分は、抗菌防腐作用を持つといわれています。メカニズムはほとんどわかっていないらしいのですが、寿司屋の俎板(まないた)や寿司ゲタには桧が使用されているのです。